40%以上の収納スペース削減も実現! 低コストで”作業効率化“だけでなく“省スペース”も叶える電子部品リール収納棚スマートリールラック®とは

事例概要
お客様
株式会社パロマ様
事業
実装プロセス事業
導入ソリューション・製品
スマートリールラック®およびシステム導入までの技術サポート、ソリューションの提案

今回ご紹介するのは、世界的な給湯器メーカーとして知られ、愛知県に本社を構える株式会社パロマ様の事例です。国内外での市場の拡大、増産体制の強化、そしてそれに伴う部品在庫の増加。パロマ様は、このような流れの中で“在庫スペースの確保”“在庫管理の効率化”を課題とされていました。

本ページでは、①上記課題に対してスマートリールラック®でどのような解決を図れたのか、②どのようにして導入の検討が進められたのか。そして、③実際に何が導入の決め手となったのか、という3点についてご紹介いたします。

導入前の背景・課題と導入後の効果

導入前の背景・課題
部品在庫の増加により、部品保管スペースを確保する必要があった。
段取り替えで、1日に1時間〜3時間ほどはラインを停止しなければならない状態だった。
作業の効率化が人依存の環境にあった。
導入後の効果
在庫管理全般にかかる時間は約1/2、特にピッキング時間は約1/3まで短縮に成功。
スマートリールラック®40台で約4.2万リールの収納を実現
ピックアップ時における作業内容のシンプル化を実現
個人の経験に依存しない在庫管理体制を構築

課題解決までの道のり

背景

お問い合わせを頂いた当時、パロマ様は国内外での市場拡大に伴い、給湯機の増産体制強化を進めていました。その体制強化に伴い、電子部品の購入量も増加。これまで以上に生産効率を高めるためには、単純な人員の増加や平置き型のスチールラックでの管理ではない新たな方法が必要となっていました。

 

そんな中、インターネット上で当社製品情報をご覧いただき、当社HPからお問い合わせを頂いたことがご提案のきっかけでした。

 

まずは既存状況についてヒアリングを実施したところ、入出庫の際の管理方法はいずれも人力で、それぞれ下記のような体制を取られていたとのこと。

【入庫時】
  ▼スチールラックへ、品番ごとにリールを入庫。


出庫時
  ▼スチールラックから必要数のリールを箱に取り出し、現場へ移送。

部品の収納力については、スチールラックに平積みできる量が限度。また作業については、部品別に場所を決めて管理することや、経験豊富な作業員の方を頼ることで効率化を図られていました。

 

しかし実際には、段取り替え時に1日4回は倉庫に部品を取りに行くため、計1時間〜3時間はラインを止めなければならないことに悩まれていたそうです。

 

つまり、“収納力の強化”をはじめ、“管理工程全体の効率化”が、増産体制を整えるにあたって必要な目下の課題として挙げられていました。

パロマ_導入前

提案

お問い合わせを頂いたのち、課題についてヒアリングを実施。

 

省スペース化・ピッキング作業効率化を早急に実現できるようにするため、パロマ様の希望仕様に合わせたラック・ソフト仕様の提案をおこない、試験的に16台の導入を決定いただきました。その後、想定以上の導入効果をご確認いただいたことから、2回リピート購入いただき、現在では、計40台をご利用いただいております。

スマートリールラック®とは

スマートリールラック®は、電子部品収納ラックをデジタル化し、ラックに個々の電子部品位置情報を持たせることで、従来のリール管理の作業性を大幅に向上させる新しいラックシステムです。

スマートリールラック®は、出庫対象電子部品リールの場所のLEDが点滅することで快速入出庫を可能にし、これまで時間を要していた入出庫作業時間を短縮できます。

また、電子部品リールのデータをシステム管理し、先入れ先出し(FIFO)をサポートします。加えて、フリーロケーションで入庫できるため、倉庫の省スペース化にも貢献します。

▼スマートリールラック®の詳細についてはこちらからご確認いただけます。

課題解決に向けたポイント

今回パロマ様は、従来の人手に頼った管理方法に代わる新たな方法として、システム収納棚の導入による生産効率の向上を検討されていました。

 

検討の対象となるシステム収納棚の選択肢は、大きく2種類。それが、タワー型とラック型です。

 

タワー型は、ラック型よりも多機能である点がメリットといえます。しかし、使いこなすことが難しい場合や、コストが比較的高めなのが特徴です。

 

その点でラック型のシステム収納棚である弊社のスマートリールラック®は、お客様の希望仕様にマッチした機能にカスタマイズできる柔軟性があり、誰でも簡単に操作でき、コストも比較的抑えて導入できるというメリットがあります。

 

実際に、下記のような点がスマートリールラック®導入の決め手となった旨のご回答を頂いております。

・高い収納能力を持っていること。

・部品保管スペースを効率化できること。

・ラックのLED点灯機能などが分かりやすく、捜索が容易であること。

・自社の管理方法にマッチしていること。

・低コストでの導入が可能なこと。

評価いただいたポイント

導入にあたり、下記のような点をご評価いただいております。

・在庫管理全般にかかる時間は約1/2、特にピッキング時間は約1/3まで短縮できたこと。

 

・部品保管スペースを4割以上削減できたことで、部品の保管可能数を増やせたこと。

 

・LED点灯によってリール管理の誤操作を簡単に防止できること。

 

・人的な経験差に依存しない管理体制を築けたこと。

 

・情報の見える化によって、部品データの一元管理ができるようになったこと。

 

・比較的安価でシステムの導入ができたこと。

パロマ_導入後jpg

まとめ

・スマートリールラック®の導入で、在庫管理にかかる時間を約1/2まで短縮。

 

・高い収納能力で4割以上の部品保管スペース削減、部品保管可能数の増加に貢献。

 

・分かりやすいLED点灯のお知らせ機能によって、作業品質の標準化を実現。

 

・リーズナブルな価格で、システム導入に成功

スマートリールラック®は導入後、運用状況に応じてラックの追加およびソフトの改修(機能追加)が可能です。実際に、投資額を抑えたSmall Startをご希望のお客様に多くのご好評を頂いております。

そのため投資額を抑えたSmall Startをご希望のお客様に多くのご好評を頂いております。


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